子どもと青年のための長寿ダイエット

長寿ダイエットは、小さな子どもにも適した完全な食事プログラムです。
必要な栄養素──植物性・動物性のたんぱく質、炭水化物、脂肪──がすべて含まれています。

年齢に応じたたんぱく質の摂取量

たんぱく質は年齢に合わせて調整する必要があります。
子どもは以下の量を、体重1kgあたり1日に摂取することが推奨されます:

0〜1歳:1.3g / 体重1kgあたり
1〜4歳:1.0g / 体重1kgあたり
4歳以上:0.9g / 体重1kgあたり

例:
9か月・9kg → 11.7g/日
3歳・14kg → 14g/日
10歳・30kg → 約27g/日
たんぱく質の摂り方
植物性たんぱく質:豆類、ナッツ類
動物性たんぱく質:魚(週2〜3回。ただし水銀の多い魚は避ける)
赤身肉、白身肉、卵は週1回ずつ(できればオーガニック)に抑える。
炭水化物の摂り方
低GI食品(豆類・野菜)を中心にし、
でんぷんの多い食品(いわゆる“4つのP”)を控えめに:

Pasta(パスタ)
Pane(パン)
Pizza(ピザ)
Potatoes(ジャガイモ)
+ Rice(米)

果物・ジュース・お菓子・甘い炭酸飲料などの砂糖類は最小限に。
※「減らす」のであって「完全に禁止」ではありません。

全粒の食品と腸の負担

全粒粉食品や豆類は食物繊維が多いため、
お腹の張り・不快感を訴える場合は注意が必要です。
症状が続くときは小児消化器専門医に相談してください。

脂肪・塩・砂糖について
飽和脂肪酸、部分水素添加油、トランス脂肪はできる限り最小限に。
塩と砂糖は控える。
ただし、果物やダークチョコレートを使った健康的なスイーツなら、時々食べてもよい。
食事の時間帯(12時間以内)

1日の食事は、できれば 12時間以内 に収める。
例:朝8時〜夜8時。
体重が正常であれば、11〜13時間などのゆるい運用も可。
特に 肥満傾向の子どもには重要。

食事回数
1日4〜5回以内にすること。
体重・ウエスト測定
正常体重:月1回
過体重・肥満・低体重:2日に1
体重計とメジャーで定期的に記録する。
“食べない”ではなく、“もっと食べる”
特に子どもの食事は量を減らすのではなく、質を変えることが大切。

でんぷん質の多い食品(パスタ・パン・米・ジャガイモ)を減らし、
その分 野菜と豆類を増やす。

例:
50〜60gのパスタやパンを、
100g以上のニンジン、ブロッコリー、ひよこ豆、インゲン豆などに置き換える。

柔軟に対応すること

子どもに合った食事を見つけるため、
栄養士のサポートを受けつつ柔軟に調整してよい。

例:
子どもが楽しみにしているのであれば、週に1回のピザや炭酸飲料を許す。
その代わり、他の食事では上記の置き換え(ポイント10)を実践する。

食材の選び方
本書の推奨する食品を基本に、できるだけ:
地元のもの
季節のもの
オーガニック(有機)
祖先が食べていた伝統的な食材
を優先する。
運動
1日1時間のスポーツ
1日1時間のウォーキング
を目安に行う。

これは、ヴァルター・ロンゴ教授の新刊
『La longevità inizia da bambini(長寿は子どもから始まる)』第4章で詳しく解説されているアンケート結果です。